先生「おーい、席につけ〜」

私はとっくに席に付いている。

そして、隣の席と前の席が空いている。

何故だ?

先生「今日は転校生がくるぞ!」

ガラガラ

入ってきたのは…。

今朝の男の娘だった。

他に1人メガネかけてて少し地味な子。

チッ、男はやめろよ。

あ、でも慣れないといけねぇな。

だってまだ殺せてないからね?

男の娘「あの…。」

「なに?」

普通に答えた。だって睨みつけると怪しまれるでしょ?

メガネ君「お知り合いなんですか?」

眼鏡の人まで参加してきて…。

石城「今日ね、この子とぶつかっちゃて助けてくれたの。僕は、石城真白。よろしくね。」

手を出された。握手しろってこと?

メガネ君「あぁ。そうだったんですね!有難う御座いました」

「いえ。私は、泉雪。」

握手は…はっきり言って嫌だね。

でも、目をパチクリさせてこっちを見ている。

先生「おーい。授業始めるぞぉ〜!」

Good Timing!!!

「ごめんね。授業始まるから…。」

石城「うんっ!」

もう今日は最悪の日だ…。

いきなり男がぶつかるし、転校生はぶつかったひとと眼鏡の人だったり、しかもその人から友達宣言されたし。 

すっごく暴れたい気分。

今日は男を殺りてぇ。
手震えるけど殺りたい。

そんなこと考えてたらすぐにお昼放課だ。

教室は五月蝿いから家庭科室で毎日食べる。てか、飲む。のむヨーグルトね。

ピッ

ピピピピピピピッ
『大当たり!大当たり!やったね!やったね!』

「あ、当たった。」

当たったらもう一つ追加。のむヨーグルト2つか…。2つもいらないけど

のむヨーグルトを取って家庭科室まで行ったら…

「やめて…ください…」

は?誰だ?家庭科室で聞こえた。

窓の隙間から覗くと…

男「お前って本当に女みたいだよなっ」

石城「やめて…ください」

めっちゃ石城さんの首元触ってる

正直言って気持ち悪いよね

でも…こういうの見ると。すっごくうざい

あの時と同じだ。放ってなれないよ

パーカーを被り家庭科室に入った

男「誰だ?」

「さぁ?気にせず続けて下さい」ニコッ

男「てめぇ?気にせずって気にするだろ!!」

胸ぐら掴んできた

正直言って怖い

「う〜んそうかな?自分ならこの人居ても出来るけど…?」

男「は?」

「こうやって…」 

ドンッ

足で男の腹を蹴った

あれ?立ち上がってこない。

気絶か…?

「一発でかよ…」

石城「あのっ!!有難う御座いました」 

「いえ」

やばい、手が…震えてる

「私は用事があって帰るのでまた」 

石城「そうなの?!僕も今日は帰ろうかなって思ってた所なの!!お礼も兼ねて一緒に帰ろ?」

「ごめん。貴方とは帰れない。それでは」

石城「そうなの?!バイバイ」

声も震えてたけど気付かれたかな? 

私は走って学校を出て行った。

家までかなりあるから走っていった。

ドンッ

あれ?誰かにぶつかっちゃた。

上を見てみると…中年のいかつい男。

あいつに似てる

こ、怖い…。

男「結構いい女だな。ちょと個室でいやらしいことしようか?」

い、いや。

こ、怖い。

私は強く目を瞑った

ドンッ

???「ねぇ?この子嫌がってるじゃん。辞めてあげなよ」

あれ?何処かで聞いたことある声

男「お、お前もしかして?!」

ドンッ

???「俺の彼女に手出さないでくれる?もし、手を出したら…」

男「ヒィィィ」

私は、目を開いて助けてくれた人の顔を見た。
それは、石城真白だった

石城「針200本のーますっ!だからねっ!」

男「はいぃぃぃぃ!!!!すみませんでしたぁぁぁぁぁ!!!!」

石城「大丈夫?雪ちゃん。」

と石城君が私の肩を触る

「い、い…や」

あの男。あいつの顔に似てた…

今でも手が震えてる。

石城「あぁぁ!ごめんね!」

と手を放す石城君

石城「でも…大丈夫?」

何にも言えなかった。

石城「ねぇ!僕の所に来なよっ!ほらっ!すぐ近くだし!歩けないと思うからちょと体触れちゃうけど…いいかな?」 

え…でも、この子なら襲われなさそうだし。男というより女だから…。触れても大丈夫かな…。

でも…。今は力が出せない。返事ができない。 

私が無言になっていると、石城君が私の目の前にしゃがんだ。

石城「ねぇ!まだ握手してなかったよね!しよ!」

「え…」

どうしよ。手が…震えてる。

石城「ほらっ!」

私の右手を無理矢理握った石城君。

その手は暖かくて大きかった。

石城「つ、冷たい!!」

サッ

私は、握られてる手を放した。

放した瞬間また握られた。

石城「あのね…手が冷たい人って心が暖かくて優しい人なんだって。だから雪ちゃんは心が優しい人なんだね。」ニコッ

あれ…?震えてた手が…

震えてなかった。

石城「ごめんね。僕がもっと早く気がつけばよかったのに…。」

今はこの人に感謝をしなければならない。

手が震え出したら止まらないんだ。

1日経たないと。

「石城君。ありがとう。後、よろしく」

私は握り返した。

この人なら大丈夫って知ったから。

???「真白?!何してるんですか?!」

石城「あっ!涙!!今雪ちゃんと友達になったんだよっ!」

涙「そうなんですね。」

あれ?この子って今朝のもう一人の転校生。

涙「申し遅れました。神崎涙(カンザキルイ)です。よろしくお願いします」

え…。

こ、この人大丈夫かな?

「え…。えっと…。」  

石城「涙はダメっー!!雪ちゃんは僕の!!後、雪ちゃんは男の子がダメなの!」

涙「ハッ!そうだっんですね。すみません。」

深く頭を下げた。

「いえ、違うんです。多分、神崎さんなら大丈夫だと思います。」

無理矢理握手しようとした。

神崎「無理しなくていいですよ。大丈夫です。」ニコッ

「で、でも…。」  

神崎「少しずつでいいですよ。」

石城「よしっ!行こっ!」 

とお姫様抱っこしてきた石城君。

「え?!ちょ…。」 

石城「立てないなら抱っこ!」ニコッ

「大丈夫。一人で立てるかra んんん〜!」

石城君の手で私の口を塞がれた。

石城「無理しなくてもいいからねっ!次、無理したら雪ちゃんの唇奪うよっ!!」

え…?

神崎「真白!!何言ってるんですか?!」

石城「うわわ〜!ごめんね!今の嘘だからっ!僕のこと嫌わないで!!」

石城君が焦ってる。

私は、クスッと笑った。

石城「あぁぁ!!!雪ちゃんが笑った!」

神崎「初めて見ました!」

「五月蝿い」

石城「すみませーん。さっ!もうすぐつくよっ!僕らの唯一の居場所。」

唯一の居場所?

大きな所。

???「お疲れ様です!真白さん。涙さん。」

石城「流君たちもお疲れ様っ!」

神崎「お疲れ様です。」

「ここは…?」

石城「いきなりだけど…。泉雪ちゃん!君を藍龍蓮(ランリュウ)の姫になってくれる?」ニコッ

と笑顔で言われた。
























私の答えは…