去年も何回も聞かされた受験の流れを説明した挙句、ようやく終わったホームルーム。



終礼の挨拶なんて、みんなほとんどしない。



物理的な息苦しさから逃れた私は



「ばいばい!!!!!!!」


と、教室のドア付近で新しいメンバーも含め、去年のメンバーにもみんなに手を振った。



「律ちゃんだよね?ばいばい!部活頑張って!」


名前はまだ良くわからないけれど、1人の女の子が手を振ってくれた。


「うん!ありがと!」


チラッとまいまいのほうを見ると、


彼女は、



1Iのみんな―私を除いた―でおしゃべりをしている。



あれ、



仲間に入れてくれてもいいのに



なんか、なんか、