『え、なにこれ!やば!』



『去年のクラスの喋ったことなくてちょっとオラオラしてて怖い人に話しかけてメッセージ書いてもらったりさ、私結構頑張ったのに』



『うん』



『渡せなくなっちゃった。直接』



『そなの?』



もう、りっくんは鈍感だ。



『そう。お葬式だから、休まなきゃ』


『でも、誰かが渡してくれるでしょ!』



ホントに、この人は何もわかってない。



八つ当たりしたって仕方ないけど、ホントに、もう、ホントに、


『そーなるかわかんないじゃん』
『もしかしたら、これ見て、なにこいつって笑うかもしれないじゃん』
『ビリビリに破いて、次の日私が学校行ったらゴミ箱にあるかもしれないじゃん』
『折角さ、仲直りできるかななんて考えて頑張って作ったのにさ』
『直接渡せなかったら、他の人が渡したら、意味ないじゃん』


あー、もう、嫌だ