『ねぇ』




何日か前に既読無視されたはずのりっくん。



『何?』



暇だからって、すぐに返しちゃって。



『りっちゃん、俺の話聞いてなかったの?』



『なんの話よ』



『俺ら、話聞くって言ったはずだよね?』



『言ってた』



何だか、この前の優しいりっくんが、怒ってるみたい。



『じゃあなんで今日、体育で泣いてるわけ?部活も来ないで泣き通してさっさと帰って、何1人で抱え込んでんの?』



バカじゃないの?とでもいうような口調。