「結局、帰っちゃったかねー」


「かもね。仕方ない」



今度は、しーちゃんとあやのの声。



「え、りっちゃんいるよ」



「え?」



「ほら、トイレの電気ついてる」


「え!!?」



あやのが、大声をあげて、



走ってきた音がして、



「りっちゃん!!!!!!!」



私に向かって叫ぶ。



「なに…」


「早く帰ればよかったのに!!選手の見せ物になっちゃうじゃん!」



「ごめん」



「りっちゃん、はよ着替えて、選手見てないうちに帰りな」


そう言われたから、さっさと着替えて、2人に囲まれて、誰にも見られないようにこっそり家に帰った。