こんな私が、恋したみたいです。

やっぱこれが1番いいよ、と1番はじめのカバを私に見せつける。




「そんなに言うなら」




りっくんがそう言うならそれが可愛いことにしようって思った。





「次〜」






自由奔放だから、何に気が済んだのか店の外に出る。




「次はどこ行くのー?」



目的があるようにまっすぐ進んでいる。





「え?わかんない」





「え?」





確実にブラブラじゃなかったけど。







「んー、じゃあ次の質問!」




携帯で時間を確認したりっくんは、もはや恒例のシワシワ袋を取り出す。





残りは、3枚か。




「じゃあこれ」





「あたりかなぁ?」






「ハズレあったの?」





ないけど、と言ってへへって笑って、りっくんがそれを広げる。





「んーと、ゲーセンです!」




「ゲーセンかぁ」




どこにあるんだろう。





「ゲーセンは、っと」




おそらくここのショッピングモールの構図が全て頭に入っているのだろう。




エスカレーターに向かっていった。