「はいではりっちゃん2つ目の質問です!」




ラーメンの味が口の中に残るけど、そそくさと店に戻ってきた私たちは、さっきと同じ場所で質問コーナーに入っていた。




「どうぞ」




ラーメン、美味しかったなぁ。りっくんがズルズル麺を啜っているのも面白かった。




やっぱりシワシワの袋を私に向けるから、それに手を突っ込む。




さっきと同じように、見ずにりっくんに渡した。






なんでだか、少し緊張するな。






「ブラブラ!!」





私に満面の笑みで見せてくる。





「ブラブラかぁ」




どこ行く?とりっくんを向こうとしたら、手が繋がれて、スタスタと歩き始めた。







ねぇ、だから、ドキドキしちゃうんだって。





そんなにいっぱい触れられたら、私、意識しちゃうよ。





もしかしたらって、期待しちゃうよ。




「あ、りっちゃんこれ可愛くない?」





「…何?これ。カバ?」





なんの迷いもなく雑貨屋さんに入ったりっくんは、私に未確認生物級に謎の物体のストラップを見せてきた。




「え?どう考えたってトドでしょ!」





「えー?」




ぶっさいくだなぁ、と2人で笑い合う。




「りっくん!これ可愛くない?」




絶対、こっちのが可愛い。




この、クマのストラップの方が。





「おー!可愛い!クマ感ねぇな」





じゃあこれは?じゃあこれは?とお互いに見せ合って、笑い合った。