こんな私が、恋したみたいです。

涙が止まらなくて、でもなんだか泣くのは悔しくて、




唇を噛み締めて、泣かないように、我慢した。




「…血?」




唇から、血が出ているようだけど、




そんなのも、どうってことないと思ってしまうんだ。




むしろ、鉄の味が口の中に広がることに安堵すら覚える。






ママからのラインが怖くて、携帯の電源は切っちゃったから、今何時なのかもわからない。





何時間こうしているのかもがわからない。




でも、こうしていたかった。