こんな私が、恋したみたいです。







ふっと気がつくと、布団の中にいた。




漫画が置かれていたはずの目の前の机には、紙が一枚。





【おはよう!寝れた?さっきまでベラベラ喋ってたのにいきなりウトウトし始めるからびっくりしたよ笑
これ見たらすぐに川田さん呼んで面会拒否してもらってね!あとこの紙も握りつぶしてどっかに捨てちゃって!勝手に解除したって聞いたらりっちゃんのお母さん怒るだろうから!漫画はベッドの下に隠しておいたよ!出禁くらってるのに来てる俺も怒られそうで怖いだけなんだけど笑
今日も行って良さそうだったら言って欲しい!お母さんと喧嘩しちゃダメだからねー】





見た瞬間に、川田さんを呼びつけて、元どおりにしてもらった。




橋森くんの言う通りだ。私も気づかなかったのに。





「喧嘩しちゃ、だめかー」




橋森くんの言うことだから、聞かなきゃいけないと思ってしまう。





だけど、手紙は捨てられなくて、1ヶ月間来続けた手紙と一緒にしまった。




橋森くんの匂いがまだ残っている気がして、すこし嬉しくなりながら、ママが来るのを待った。