こんな私が、恋したみたいです。

布団に入ったら、すぐに瞼が重たくなった。







「陸ー起きてー!」




「…うるっさ」



「もう7時だけど!学校間に合わないよ」



「…うーん」




親が居なくなってから目をこすって、放り投げたままの携帯に目をやる。




『ごめんなさい!!!寝ちゃってました』
『ほんとにほんとにごめんなさい』





それは、りっちゃんから、真夜中に来ていた。




途中で目が覚めたのか。1人の真っ暗の病室は怖くなかったかな。




俺も、起きてればよかった。




『大丈夫!俺も寝ててごめんね』



すると、すぐに既読がつく。




胸が、高鳴る。





『ほんとにごめんなさい!』




『大丈夫だよ』




『ほんとに?』




『ほんとに』




どんだけ、心配してるんだか。




可哀想だ。俺が起きてればよかっただけの話なのに。




『ほんとにごめんなさい!!!』




その通知だけ見て、部屋を出る。