目線を下にやって、地面をひたすら見つめる。



ただただかかしみたいに突っ立ってるだけ。



数時間も、そんな時間を過ごして、



いつも通り、もはや当たり前のように部活が終わればさっさと帰っていくあやのと楓先輩。






片付けを手伝ってくれてた人も、いなくなった。




1人でボトル洗って、1人で片付けて。



このクソ暑いなか、何十分もかかる片付けを、せっせと動いて終わらせて。



先生に部室の鍵を返しに行くのはいつも私。



なんの言葉ももらえない。毎日私が届けてるのに、労りの言葉ぐらいあったっていいじゃん。