もっちのお姉ちゃんの珍事件の話を聞いていたら、いつの間にか涙は引いていた。



《泣き止んだ?》



「...え、バレてた?」



《え、隠してた?》


「バッチリ隠してた!!完璧だと思ってた!!!」


《それはごめん》


なんていいながら、もっちは笑っている。


ふと、画面の上の方を見れば、


とっくに日付なんか変わってて。



「もっち、眠い?」


《お前は?》


「私は眠くない」



《じゃあ、俺も眠くない》


「なにそれ」


つい、笑ってしまう。


「ねぇ、じゃあさ、」



《ん?》



「私が寝るまで、待っててくれる?」


ただ、また静かになったら泣きたくなっちゃうような、そんなきがするだけの、私のわがままなのに


《おー、いいで!》


ほんとに、もっちは優しい。