「え、」



なにそれ。そんなの、あり?


《どう?》



「どう、って…。もー、なに、え、…」



《顔真っ赤だと思うよ今。鏡見てみ》



そんなの、言われなくてもわかってる。



これでもかってぐらい、ドキドキする。



「いい子すぎて無理。もー」



やっぱり好きだなんて、思っちゃう。



《だろ?俺まで惚れるわ》



ケラケラ笑って、そんなこと言って。



「…それはやだ」



りっくんが好きなのは、私だけだもん。



なんて、思ってもないこと、思っちゃう。



《冗談冗談!》



やっぱり、笑ってる。



だから、



「冗談じゃなかったらホモだね!」



私も、笑える。