こんな私が、恋したみたいです。

だって、初めは絵文字が多かった俺のLINE。もう今ではビックリマークすら面倒でつけないのに、りっちゃんはこれっぽっちも気にしてないだろ?



そのあっけらかんとした感じ、いい、と思った。


でも、決定的だったのは、別れたその日。



特にりっちゃんに何も言わずに、いつものように心地のいいLINEをしていたら、



『ねぇもっち、なんかあったっしょ?』




本気で、びびったよ。なんでわかるんだこいつって、思った。



『なんで?』



『元気ない気がするだけ!』
『気のせいならごめん』


俺、だから、気のせいだよって言おうとしたのに、



『すげえな、なんでわかるんだ』



認めた。



『やっぱそか』
『私でいいんなら、グチっていいよ!』



そう言われた途端に、俺は無我夢中で文字を打った。



悲しさのはけ口だけだったはずなのに、そのうち、この1ヶ月にイラついたこととか、もういっそ俺の勝手な文句という文句をつらつら並べた。



落ち着いた時、やりすぎたって、思って、



『ごめん、忘れて』




そう、送ろうとした。



『そいつ、誰だか知らないけど、わかってないなぁ』



そう来たから、待ったんだ。