こんな私が、恋したみたいです。

それから、ずっと、他愛もない話が続いた。



好きな教科はなんだの、好きな食べ物はなんだの、家はどこらへんでどうやってきてるだの。



りっちゃんは、いちいち、うるさいほどに、俺を褒めるんだ。



それが、心地よかった。



勉強のやる気がない俺にいちいち怒鳴りつける母親とは大違いで。



りっちゃんと話してる時だけが、だるいこともすべて忘られたんだ。