こんな私が、恋したみたいです。

「結構疲れた」



横から口を出してきたりっくんに、ちょっと笑っていたら、



《お前に聞いてねーよ》



もっちも笑ってて、



「ひっど!」



画面に睨んだって、もっちには届かないのに。



「りっくん、睨んだって意味ないよ?」



それをもっちに教えてあげようって、ちょっと意地悪してみた。


《え、何りっくんに睨んでんの?ひどー》



「睨んでないし!適当なこと言うなよ!」



「だとしたら、画面とにらめっことか結構変人」



楽しい。もっちが大爆笑してる。



《まー、りっくんは変人だな》



笑いが収まって、そう冷静に言葉を放つ。



しょぼんとしてるから、ちょっとかわいそうだったかな。



だけど、フォローの言葉が見つからなかった。