こんな私が、恋したみたいです。

あっという間にお望みのハンバーグを食べ終えたりっくんは、暫く1人で喋っていた。



まぁ、私に話しかけてたんだろうけど



一通り何か言い終わった後、突っ伏したと思ったら、睡眠中。



これ、待ってないといけないやつだよね。



だけど、夕飯時で店内も混んできて、



「りっくーん。起きてー」



その腕をツンツンする。



真っ黒に焦げたりっくんの肌。腕まで筋肉ってどういうことだよ。



「りっくーん」



顔を覗き込んでも、ガン寝してる。




…、可愛いな。



「りっ…ちゃ…」



…私?



何、この子は寝言で私の名前呼ぶの?



なんで?



心臓がうるさくて、耐えらんなくて、



だから、



「りっくん!」



叩き起こした。