こんな私が、恋したみたいです。

「ねー、なんでりっくん残ってたの?」



ようやく会場をでて、のんびり駅に向かって歩く。



「一緒帰ろって言ったじゃん」



「え、それ無しになったんじゃないの?」



「言おうとしたことが無しになっただけー」


点入れらんなかったし、と笑う。



「それめっちゃ気になる」



「だーめ!」



そう笑って、



「りっちゃん、どうやって帰るの?」



って、また笑う。



「こーやって」



朝来た電車の時刻表のスクショを見せた。


「ふーん。おっけー」



何がおっけーなのかわかんないけど、




駅に着いた。