こんな私が、恋したみたいです。

片道歩いて10分かかるのに5分で帰ってくるわけない。しかも試合で疲れてるんだから。



嘘つき。



…けど、



りっくんが帰ってくる前に片付けし終わっちゃおうよ。



そう思って、立ち上がって、投げつけて汚くなったボトルを洗って、車に積みだした。



「間に合った!?」



「え、はや!」



「多分記録はかったら俺普通に陸上の全国大会でれたと思うレベル」



「それは最強」



笑って、最後の荷物を積み込んで



「帰ろ!」


カバンを遠くから持ってきてくれた。



「うん!」