こんな私が、恋したみたいです。

『まだー?』



だったら、取りに来いよ



「りっちゃん、ごめんな」



「なにが」



りっくんが謝るの、おかしいじゃん



「全部」



私の横に座ってすぐに、立ち上がって



「これ?粟原さんの携帯」


今度は、私の目の前にしゃがむ。



「…それ」


「じゃあ、ダッシュで届けてくる。5分で戻ってくるね!」



私が返事をする前に、りっくんはいなくなった。