立つのは少し辛いらしく、りっくんはベンチに座ったまま応援してる。
私もいつまでもりっくんのお世話ばっかしてるわけにもいかなくて、他の帰ってくる選手にも水をあげなきゃいけなくて、しーちゃんばっかに任せるわけにもいかないのに、
「え、ここにいてよ」
りっくんは私のタオルを握るから、
「え、いやでも…」
「いてよ」
その力が強くて、その目を反らせなくて、
私、どうしたんだろ、タオルをカバンから外して渡せばいいだけなのに。
だからって何をするわけでもなく、しーちゃんに睨まれても苦笑いしか出来なかった。
「ちょっ…」
りっくんが、私のタオルを引っ張る。
よろけて、姿勢を立て直して、後ろのりっくんを見たら、
私もいつまでもりっくんのお世話ばっかしてるわけにもいかなくて、他の帰ってくる選手にも水をあげなきゃいけなくて、しーちゃんばっかに任せるわけにもいかないのに、
「え、ここにいてよ」
りっくんは私のタオルを握るから、
「え、いやでも…」
「いてよ」
その力が強くて、その目を反らせなくて、
私、どうしたんだろ、タオルをカバンから外して渡せばいいだけなのに。
だからって何をするわけでもなく、しーちゃんに睨まれても苦笑いしか出来なかった。
「ちょっ…」
りっくんが、私のタオルを引っ張る。
よろけて、姿勢を立て直して、後ろのりっくんを見たら、

