「ってぇ」



「やばめ?」



「けっこうやばめかも」



笑いながら腰をさすっている。



「当てるよ?」



今度はお湯にした。



交互にやるのが基本、らしい。



「お湯かよ!びびったー!先言ってよ!」



「え、ごめんごめん」



笑い飛ばして、お湯の入ったビニールを腰に巻きつける。



「いけっ!いけ!!!!…よっし!!!」




巻いている間に、りっくんのお陰でオフェンスになった私たちがゴールをしたらしい。



「りっくんのお陰ね」



「でもゴールしたのはあいつらのおかげだよ」




「うん」



りっくんが、やたら眩しい。喋っているけど、その目は私ではなくフィールドを見つめているから。



「あと何分?」



「んーとね、あと5分」



「勝てっかなー」




「勝てそうじゃん!」



点差は6点。1回のゴールで最大9点入るから、1回でもゴールを許したら負けるかもしれない。