こんな私が、恋したみたいです。

「泣かないのー!」



りっくんの頭をぽんぽんと叩く。



「ごめん…」



「ほら、涙拭いて!」



私のタオルを渡したら、それをひっつかんで涙を拭った。



「りっちゃん、俺、立てるかも」



「ん、じゃ、立とっか」



りっくんの横に立膝をついていた私は立ち上がって、りっくんに手を差し出す。



それをつかんで、りっくんは立ち上がった。



「痛い?」




「ちょっと。もう大丈夫」



「じゃ、しばらくアイシングしとこうね」



「うん」


腰にアイシングを巻いてあげた。