こんな私が、恋したみたいです。

「メット、外せる?」



「…外して」



「ん」



りっくんの首を持って頭を上げて、ゆっくりメットを外す。



「氷、当てるよ?」




「うん……つめたっ…」



りっくんの、元気がない。



「ごめん、りっちゃん」



「謝んないで。りっくん頑張ったんだから」



「…ごめん」



りっくんの手が、目に向かう。