あんなにハキハキ喋ってたのに
本当に寝ぼけてるの?と
咲良は不安になった。

でも、まだ付き合いたてで
どこまで踏み込んでいいか
分からなかった。

だから咲良は不安を押し殺して

「お仕事がんばってね。」

と言った。

「うん。じゃぁね。」

蒼汰は電話を切った。