「真弓。止めろ」 ・・・・あれ? 私はシャンパンをかけられなかった。目を開けて、周りの様子を見ると、鈴木先生と松本先生が慌てた顔をしていて、・・・・そして私の代わりに濡れた旬がいた。 久しぶりに見る旬は前よりも少し痩せていて、会えなかった分余計にかっこよく、キラキラと輝いて見えた。 「なつこ・・・・大丈夫か?」 「大丈・・夫」 視線を交わせば、私たちがお互いを思いあっていることは確かだった。 それなのに、あれほど会いたかった旬は、どうしてこんなところにいるの?