目が覚めると、頭がガンガンした。昨日は記憶がなくなるほど飲み過ぎた。


私は机の上の封筒を見た。こんなに私が飲んだのもあれが原因だ。



昨日帰宅すると、二枚目の封筒が家のポストに入っていた。私と旬が別れることを望んでいる相手が、私の家の住所を知っているって怖すぎ。








私は大きな欠伸をしてリビングに行くと、そこには斉藤はるかがいた。






「昨日、帰ろうと思ったけど俺が出てくと鍵かけられないから無用心だろ?あんたの鍵を持っていって、返すの忘れたらあんた家から出られないし」












駄目だ・・・・こいつの顔を見ると断片的にだけど、昨日の夜のことを思い出してきた。





確か私はこいつにスルメを買いに行かせて、えっと、・・・・スルメをあーん?

ーーーーなんだか思い出さないほうがよさそうだから、ここで記憶に蓋をしておこう。












「お腹すいただろ?早く、顔洗ってきて」


「うそ、これ全部斉藤くんが作ったの?」








机の上には、旅館の朝食みたいなものが並んであった。斉藤はるかって、勉強も料理も出来るわけ?本当、可愛くないやつ。