今日は日曜日。

私は真緒ちゃんとショッピングに来ている。本当は一昨日の夕方に行く約束だったけど、私が旬からもらった指輪探しに夢中で行けなくなってしまった。


今日はその日に迷惑をかけたお詫びと、旬への誕生日プレゼントを一緒に選ぶために真緒ちゃんを誘った。










「真緒ちゃん。この間は、連絡もしないで心配かけてごめんね。私、旬からもらった指輪を探すのに夢中で・・・」


「もうっ!なつこ先生と連絡つかないから心配で、真緒なつこ先生の家まで行ったんだからね」
 






大の大人がひとまわり下の子に、心配かけるなんて・・・・本当に私は大人失格。しかも、あんな遅い時間に真緒ちゃんを出歩かせちゃうなんて・・・・。


私は自分にあきれてため息が出た。









「ごめんね。もしかして、私の家の前で何時間も待たせちゃった?」 


「え?ううん。なつこ先生の隣に住んでる生徒さんに事情を話したら、その人がわざわざ学校を探しに行くって言ってくれたから、真緒はその人に任せて帰ったよ」




斉藤はるかが来てくれたのって・・・・、偶然じゃなかったんだ。

そういえば、私が学校に来た理由を聞いても無視された。もしかして、私に気を使って答えられなかったのかもしれない。