「はるか♪」


「あ?」


「機嫌悪っ!ま、どーせ、なっちゃん先生が理由っしょ?」


「・・・・意味わかんねーし」







昔から無駄に勘が働くやつだな・・・・

俺は舌打ちをした。どうせ、俺があの教師を好きなことは、付き合いの長いひなにはばればれみたいだ。











「あの婚約指輪が気に入らない?」


「・・・」





最近、あの教師は指輪をはめてる。彼氏のホストからもらったものだとは思っていたけど、それが婚約指輪だとは今知った。









「俺、なっちゃん先生と仲良しだから。いろいろ聞いちゃったけど、聞きたい??」


「全く」





ひなは俺があの教師を好きなことに勘づくと、面白がってあいつにかまうようになった。最近、二人が話すところを時々見かける。