「あー!今ちゅーした!」 真緒ちゃんが私たちを指差してそう叫ぶ。 すると、皆から当たり前だが、からかわれる。私は俯いて真っ赤になった顔を隠す。 「じゃあ、そろそろ二人きりにしてやるかー」 そう紀村くんが言うと、「え?もう?」とがっかりする私を無視して、皆がさっさと帰っていく。 「また、会おうな。先生」 「同窓会開くから、よろ」 「ばいばーい」 「お幸せに~」 などと、一人一人がそれぞれ温かい言葉を残して。