ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】








俺達の婚約は親同士が勝手に決めたことで、そこに俺の意思はない。


そして、初めて気がついた。この婚約の一番の被害者は無理矢理婚約された俺ではなく、そんな形だけの婚約者でいるこの女だということに。
















「なーんて・・・・、私、我が儘ですね」


「ごめん」


「止めてください!!!そんな・・・・、はるかさんに謝られたら私・・・・自分を嫌いになってしまいます。だって、私はーーー」










子供のように泣き出す山城ゆめ。表向きのふわりとした笑顔の裏に負けん気を隠し、芯がしっかりと通ったお嬢様とは一転して、今は普通の女の子に見えた。












「私は、はるかさんのお母さんと謀りしました。・・・・今日、はるかさんのお母さんが瀬戸先生のところにはるかさんとの手切れ金を渡しに訪れて、一方、私は瀬戸先生とはるかさんが会わないようにはるかさんと一晩過ごすことを」


「は?」


「瀬戸先生が今夜あの家を去ったのならば・・・・、瀬戸先生とはるかさんはもう会えないかもしれません」


「・・・」








俺はすぐにベッドから起き上がった。すると、その女が泣きながら俺の腕を必死でつかんで引き留めた。










「行かないでくださいっ!!」