すると、はるかが私の後ろに座り私を包み込むように抱き締めた。 「・・・・あったかい」 私ははるかがまわしてきた腕にぎゅっとしがみつく。 「あはは、バカップルみたい」 「かもな」 私は恥ずかしくなって珈琲を開けて、グビッと飲む。そして、忘れていたチョコの存在を思い出す。 私は鞄からラッピングされたチョコを取り出して、はるかに渡した。 「ちょっと過ぎちゃったけど・・・・ハッピーバレンタイン」 「ありがとう」