受験が終わって、バイクの免許取ったのかな?
「ちゃんと捕まってて」
「分かった」
私ははるかの背中に思いっきり抱きついた。
今までみたいにはるかとのんびりお互いの家で過ごすのもいいけど、誰もきっと私たちに気がつかずに、堂々と恋人らしいデートが出来ることは新鮮でやはり嬉しかった。
それから私達はバイクに乗って、少し遠い海にやって来た。私ははしゃいで海に向かって走り出した。
「わー、海だ!」
「転ぶなよ・・・・って、言ったそばから」
「あはは」
「ほらっ」
砂辺で転ぶ私にはるかが片手を差し出す。私はそれをグイッと掴んで起き上がろうとするが・・・・
