家に帰り着くと、時刻は深夜2時。 明日は学校が休みでよかった・・・・という喜びよりは、あれだけ楽しみにしていたバレンタインがもう終わってしまったという、なんとも言えない悲しい気持ちで胸がいっぱいだった。 シャワーを浴びて、携帯の電源を入れる。着信履歴には斉藤はるかの名前が並ぶ。 私は最後の着信履歴が1時50分だったので、まだはるかは起きていると思って電話をしてみた。何を話せばいいのかは分からなかったけど。 すると、いつもより低い声ではるかが電話に出た。