・・・・え?
「あなたはそこよ」
そして、彼女は床を指差してそう言った。
それから、タイミングよくメイドさん達が入ってきて、テーブルの上に一人分の料理を並べ、さらにもう一人分を床に並べ始めた。
呆然としてその光景を眺める私に、彼女は冷たい声で言い放った。
「いい?はるかとあなたとは住む世界が違うの。こんな遠回しな真似をしたけど、わかってくれたかしら?」
・・・・この人が私に向けた笑顔の意味がはっきりと理解できた。
この瞬間を最大に楽しむための、“演出”だったのだ。
その笑顔はだんだんと募る興奮を押し殺してきたために、私は先程違和感を感じ始めたのだ。そして、今彼女は完全に解放され、異常な笑顔を浮かべている。

