ラブレッスン ー女教師と恋の駆け引きー 【完】








私は不安な気持ちになった。



そんな簡単に「もう止めた」だなんて言えるんだ・・・・。


また涙が出てきそうになるのを、私は必死に堪えた。情けなく、重い女だとは思われたくない。



















「俺からは、行かない」


「・・・・?」


「来たかったら、来ればいい」


「・・・・」








斉藤はるかの言葉が私の体の中に浸透していく。
   







“来たかったら・・・・?”
“来ればいい”


そんな難しい理屈もない、責任感もない単純な言葉を私は待っていたのかもしれない。








 

「その短い足で、ゆっくりこっちに来るのを俺が待ってやるって言ってんだよ」
















今なら・・・・



さっきまで踏み出せなかった一歩を
踏み出せる気がする。