真緒は俺の話を聞いて、頷いて微笑んだ。








「真緒も彼氏なんか作らないとか言ってんじゃなくてホストを無理にでも引っ張って前へ進め」


「・・・・うん」


「つーか、陰気臭い顔してたら、案外普通の顔してるな。表情美人っやつ?」


「は?真緒は可愛いの!」







それから、真緒が一方的にペラペラと喋り出した。





ホストは女教師が真緒の家庭教師にくる時に、ほとんど家にいないこと。

そして、真弓は拓也とかいうやつが浮気したことを責め、別れてから努力して店のナンバー1ホステスになったこと。

それから、真緒が最近ひなの家の美容院に通うようになり、上田がモデルの早野ゆりに夢中なことを聞いたこと。






俺はいつまでも話す真緒を一度、制した。










「話す友達いねーの?」


「真緒と早野ゆりどっちが可愛いと思う?」


「聞けよ」


「答えてよ」