「なんだよ、そいつ。ぶん殴ってやる」


「・・・・大丈夫だから」


「どんな・・キスされた?」


「・・・・言えない」











そう言うと、旬から押し倒された。旬は苦しそうな表情を浮かべて、私の頬を伝う涙をペロリと舐めた。






「ちょっと、旬?」




旬は涙を舐め続けるので私は、驚いて涙が止まってしまった。そして、旬は最後に私の唇も舐めた。







「消毒」










そう言って、優しくパクっと私の唇をくわえた。












・・・・何が起きてるの?










「きゃっ」







旬はソファに座ったまま私をお姫さま抱っこして、何度も唇を重ねた。

優しく触れるだけのキス。唇が触れて、離れて、触れて・・・・頭がぼーっと麻痺してきた。