「なにかされたの?」 旬のその一言にびくっとした。 きっと生徒にキスされたなんて言ったら、嫌われてしまう。あんなキスは初めてで、頭が真っ白になってしまって、情けないことに抵抗できなかった。 「そんなわけないよ」 私は旬の目を真っ直ぐに見てそう言うことはできなかった。 「なつこ・・・・なにされたの?」 旬に私の嘘はお見通しで、私はこの場を逃げ出してしまいたかった。 私は涙が溢れでた。頬を涙が忙しく伝っていく。 「・・・・キス・・された」 そう言った瞬間に、旬から強く抱き締められた。