「あのね、私はあんたの先生で、あんたは私の生徒なんだからね」
「それ聞きあきた」
「なら、私をちゃんと先生だと思って接しなさい」
「なんで?」
こいつは・・・・
私は大袈裟にため息をついた。私が困っていることを少しは理解して欲しい。
その後、ピザを二人であっという間に完食してしまった。そして、私が帰ろうと立ち上がると、斉藤はるかから手を引っ張られて再び元の場所に戻された。
「あんたのこと、先生として見てない」
「は?」
「俺にとってあんたは、」
「・・・・な、なに?」
じりじりと斉藤はるかが寄ってくる。私は思わず後退り。壁にトンっと私の背中がついた。
「好きな女だから」
・・・・耳元でそう囁かれた。
