・・・・で、結局
斉藤はるかの家でピザをとることになった。
「うまっ」
斉藤はるかは美味しそうにピザを口に頬張っていた。
私は幸せそうな表情をする斉藤はるかに、少しだけ癒された。
「口の周りになにかついてる」
「ん?」
斉藤はるかはいきなり私に自分の顔を近付けた。ドアップで斉藤はるかの綺麗な顔が現れた。
「とって」
更に顔を近付けてくる斉藤はるか。
・・・・いつもはそんな甘い声出さないじゃないの。心臓に悪い。
私は動揺した顔を見せまいと、ウェットティッシュで雑に斉藤はるかの口の周りを拭いた。
「あんたからかうの、たのしー」
斉藤はるかはそう言って笑ってまたピザを口にした。
