「真緒は最初は、お兄ちゃんとなつこ先生が別れて結婚が遠退いたことに満足してた。・・・・だけど、お兄ちゃんが弱っている姿を見るのが日に日に辛くなっていって、罪悪感でいっぱいになった。今日はいてもたってもいられなくてなつこ先生に会いに来たの」
真緒ちゃんは、それから何度も私に謝った。私は真緒ちゃんの衝撃的な告白に返す言葉がなかった。
私はただ真緒ちゃんを安心させるために、抱き締めて涙を拭いてあげることしかできなかった。
それから、真緒ちゃんを家まで送って斉藤はるかの家に来た。一言だけお礼を言って帰るつもりだった。
「なに?」
「・・・・っ!」
チャイムを鳴らすと、上半身裸の斉藤はるかが出てきた。
下はズボンをはいているが、お風呂上がりらしい。意外に筋肉があって、濡れた髪から滴が垂れていて・・・・色っぽい。
私は生唾を飲んだ。
