失恋して2週間が経過した。
失恋して髪を切っても、旬のことを忘れられるわけもなく。毎晩シャンプーをするたびに、髪の短いことを実感して、逆に虚しい気持ちになってしまう。
はたして、もう一度旬と結ばれることはあるのだろうか?
私たちの赤い糸は、複雑に絡み合ってしまった。旬は他の人を結婚相手に選んだし、私は信じていた人から憎まれていた。
私はもうあの三枚の封筒は捨てた。しかし、内容や誰の字かどうかも覚えている。
手紙の差出人ーーー真緒ちゃんが心の奥で望んでいたことは【幸せな私たちから身を引いて】、【私たちは二人で幸せになる】ということ。
私は旬だけでない・・・・真緒ちゃんとも、8年間一緒にいた。私は真緒ちゃんの成長を見守ってきたし、これからも私の妹みたいに可愛がっていくつもりだった。
それなのに・・・・だ。
私はまずは真緒ちゃんとしっかり話をするべきかもしれない。彼女を無意識のうちに傷つけていたのだろう。
そして、それから私と旬の関係をはっきりさせたい。こんな別れ方だときっと未練が残ってしまう。旬が結婚してしまい、私はずっと許されない恋心を持っていてはダメだ。