「そんなこと・・・・私は、」
俺はその女の口を手で覆った。
「何もまだ言うな」
あんたの気持ちが俺に向いていないことは分かってる。だから、その次の言葉は聞きたくない。せめて、まだ頑張らせてくれ。
俺は、この前までこいつが大好きなホストとよりをもどせばいいと思ってた。
なぜなら、まだガキですぐにどこかに行ってしまうような俺よりもあのホストのほうがこいつを幸せに出来ると思ったからだ。
だけど、どうしてもこいつを諦められない。頭で考えるよりも、体がこいつを求めて動くんだ。
「旬とのこと斉藤くんが聞いて、どうなるの?」
「ただあんたのことが放っておけない。辛い時に、愚痴くらい言えよ。一人で抱え込むな」

