「おかえり、あら!桐島くん、いらっしゃい!」


「おじゃまします」


「お茶持ってく?」


「お母さん買ってきたから大丈夫」


「あらそぉ?」


私は桐島くんに先に上に上がっててといい、冷蔵庫に向かった。
桐島くんの好物、ショートケーキを出すために・・・

さぁ、彼は喜んでくれるかな?
ガチャと部屋の扉を開けると、
桐島くんは壁に飾ってある写真を眺めていた。

「何見てんの!」


「いやー先輩の小さい頃可愛いなーって」


「見なくていいの!いいから座って」


「今も昔もカワイイですね」



へらっと笑う彼は天然タラシでもあると思う