「夏休みに入りますね、先輩。」


「そうだねー桐島くん・・・試合とかあるの?」


「もちろんありますよ。テニス部もあるんですか?」


「うん!あるよ!!」




終業式を終えた今日。30度を超える中私達は夏休みを迎える。

幸いにも今日は学校も午前中で終わり部活も無いためお昼を一緒に食べようということになったため私の家に向かった。

暑いなか家に着いた私たちはリビングに入ってすぐに冷房をつけた。




「お母さん、いないんですか?」


「ん?あぁ、そうそう今日は友達と会ってくるんだってカレー作っておくからねって言ってた。カレーでもいい?」


「はい、カレーも好きですけど・・・」



彼はもごもごと言いにくそうに口を動かしていた。