ちょっと聞いてよ、桐島くん!




すると、全く来ないので目を開けると桐島くんが先輩の腕を掴んで怖い顔をして立っていた。私はそこにいたことと、今まで見たことがない顔に驚いた。


「なにしてんすか・・・」


「き、桐島くん!違うの!!これは・・・」

先輩の顔は青ざめていた。


「俺のファンならこんな事しないで、応援してほしかった・・・がっかり」

桐島くんが手を離すと先輩たちは走ってこの場を立ち去った。


「桐島くん、ど」


どうしてここにと聞こうとしたら。
目の前が真っ白に染まった。


温もりを感じ、あぁ桐島くんに抱きしめられてるんだと実感した。