「なんですか」
「桐島くんと別れなさい。あんたなんか釣り合わないの」
「・・・それをなんで貴方に言われないといけないんですか。」
「生意気ね・・・いいからさっさと別れなさいよ!!」
リーダー格の先輩が叫ぶと、周りもそれに同調して別れろなんて言ってきた。
「先輩方、確かファンクラブの方ですよね」
「えぇ、そうよ!私が立ち上げたのよ・・・遠くで見守って応援するそれが暗黙の了解なのよ!それをあんたは・・・」
「それは、ファンクラブに入っているんだったらですよね?お生憎様ですねー私、入ってないんですよねーファンクラブ。それに告白してくれたのだって、桐島くんが勇気を出してくれたんですよ。私はそれに答えただけです。好きだから。自分たちが告白できなくて悔しいからってこんな呼び出ししないでください・・・
みっともないですよ」
私が言い切ると、先輩は目を見開いてこちらを見ていた。
「あんた、黙って聞いてれば・・・いい気になりやがって!!いい加減にしなさいよ!調子乗ってんじゃないよ!!」
手を振り上げる先輩。目をギュッと瞑り、痛みを待ち構えた。


