「玲菜、学食いったら桐島くんに先に食べててっていっといて」
「呼び出し行くの?」
「行かなきゃあとがやだし・・・あ、桐島くんに言わないでよ?」
「わかったわかった。言わないよ。遅くなるだけ言っとくね」
「サンキュー」
私は、呼び出された体育館の扉を開けて中に入り、中央まで進んだ。
しばらくステージの方を見ていると、扉が閉まる音がした。
そっちの方を見ると5人ぐらいの女子グループが立っていた。
「こんにちは、佐藤瑠璃さん」
「・・・・こんにちは、確か3年生ですよね」
「えぇ、そうよ」
「早速だけど、本題に入らせてもらうわ」
リーダー格の子がこちらに近づきながら話すと
周りの子たちが「こっわーい」などと言いながら、クスクスと笑っていた。
イライラすんなーなんか、むかつく。


