地下鉄日比野パラドクス事件

「あぁ、新任さんこんにちは」

ふらふらとした足取りでやってきたのは数学の海城先生だった。相変わらず眠そうな顔をしながらふらふらと机にぶつかっている

「あぁああ海城先生危ないですよ」

「...へ?あ、大丈夫です。慣れてますからね」

ぶつかるのが慣れっことは何事かとは思ったが、海城先生はそのまま俺の目の前の席に座った。

「.....そこなんですか?」

「定位置なもので。」

肩掛けバックを下ろして、お弁当箱を取り出した海城先生の顔はどこかうれしそうだった。